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![]() 小池つな子 |
| 江戸姉様人形 柳川亭二代目女将小池つな子(明治四十二年〜昭和五十三年)の作品集東京浅草生まれ浅草育ちの下町ッ子の母が祖母から教わった和紙人形づくり。ひと口に姉様人形と言っても、子供達の遊びとして作られるもの、土産物として籠に積み上げられて売られている素朴でひなびた作りのものが多い。ここに写真で公開するつな子作は、芸術品とも云える。歌舞伎、舞踊等の髪型、衣装(柄、着付)等を良く知る者であればこの姉様人形の姿、かたちの粋さが理解して戴けるかと思います。 本作品は名女形、先代河原崎国太郎丈、名人結髪師(床山)故宮尾金春氏からも、絶賛される程の形の良さが評判となりました。和紙、千代紙で作られ時代と共に色あせ、変形、しみ等、新しい当時の鮮さが歳月と共に失われて来ます。昭和三十五年〜四十五年頃製作し、保管されていたものをデジタル化して保存を行い、これを機会にお見せします。 江戸千代紙姉様は白い和紙を箸に巻き、上下を何度も絞ってしわを寄せ髪の部を作り、千代紙を選んで下着、着物、帯で衣装をつけて、すべて手作りした人形です。他に類のない程の歌舞伎通の父礼三は母の製作の傍らで、着物、帯、柄選び、着付け方、帯の位置、髪の形、髪飾り、櫛、かんざし、かのこに至るまで口を挟み、考証、監督をしています。 若い頃、鬘屋(かつらや)で修行した私もこの姉様人形を見るとその頃が懐かしく、江戸の伝統の素晴らしさをあらためて感じさせられます。普通周知の姉様の素朴さはないけれど、この粋さを伝えたい。使用している千代紙は当時の鳩居堂、伊勢たつ製で銀座までよく父母二人、仕入れに行っては芝居見物などしているおしどり夫婦で、趣味で晩年楽しんでいました。この姉様も若い後継者ないのが残念です。 |
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